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ロシア 段ボール需要が拡大 紙不足に価格上昇、段ボール生産強化

Voith社

  ■ ロシア 段ボール需要が拡大 紙不足に価格上昇、段ボール生産強化

2021年4月8日

ロシアの段ボール原紙生産量は2016年から2020年までの過去5年間で150万㌧から198万㌧と27.8%増加した。

新型肺炎の流行により経済成長は鈍化しているが、通信販売や加工食品の包装需要が増加した事により2020年は特に成長が著しかった。

20年の段ボール原紙の生産量は前年度比10.4%の成長となり、シート生産平米数も3.2%増加し56憶㎡に達した。2014年の生産量が24.6憶㎡であった事を考えると急激な成長がうかがえる。 

紙・板紙の生産量は870万㌧を超え前年度比4.5%の増加、パルプの生産量は前年度比6.7%となっている。

さらに2021年1-3月期第一四半期の紙・板紙生産量は210万㌧で前年同期比2.1%増、段ボール生産量は16億㎡で21.4%増だった。

ここへ中国からのロシア産段ボール原紙への引き合いが強まり需給がひっ迫している。

ロシアは世界の林業資源の25%を占めるが、中国は豊富なシベリア森林の木材資源を独占すべく、シベリア鉄道近隣の伐採権を購入し木材輸入を強化している。またシルクロードを通じたパルプの輸出も増加している。 

一方ロシア国内の製紙分野は未開発で、段ボール原紙だけでなく、オフセット印刷用紙など上質紙も不足がちだ。 

紙消費量の80%を輸入に頼るロシアでは新型肺炎により輸入が減少し深刻な紙不足となっている。需要が低迷し価格が下落した昨年と打って変わって、オフセット印刷用紙が12~20%値上がりした。 

そんな中、ロシア・中欧では包装需要の拡大に伴い段ボールの生産強化が進んでいる。

ロシアの新聞原紙メーカーであるVolga社はNizhny Novgorod地方に工場を有し、マシン幅9080mm、抄速1320m/分、坪量40-48.8g/㎡のVoith社製マシンにて年間28万㌧の新聞原紙を生産している。

同社は昨年約20億ルーブルを投じCTPから新聞原紙を製造する一貫ラインを増設し180㌧/日、年間32.5万㌧まで増産する計画を発表した。 

また新型肺炎の影響で新聞需要が減退する中、段ボール原紙(中芯)の併抄を計画しており、21年は生産量の60%を段ボール原紙製造にシフトし中国向けの段原紙輸出を強化する意向だ。

またロシア最大手の新聞メーカーであるКОНДОПОЖСКИЙ ЦБК(Kondopoga PPM)社も生産量の半分にあたる68万㌧を段原紙に転抄する計画を発表している。

ロシア国内の需要増に際しArkhbum JSC社はUlyanovsk地区にある段ボール工場に投資し増産体制を整える。BHSコルゲーターに加え、2機のBOBSTを導入、21年3月に稼働を開始した。

同工場の生産能力は1,600万㎡、年間1憶9200万㎡となり、さらに25億ルーブルを投じ23年までに4ラインを増設する。Ulyanovsk地区の段ボール市場は年間14憶㎡で今後も拡大する需要を取り込むべく事業を拡大する事を発表している。

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